「管理職の仕事がつらくて辞めたい」
「自分は管理職に向いていないんじゃないか?対処法を教えてほしい」
今回は、管理職になって上記のように辞めたいと思っている人に向けての具体的な解決策を紹介します。
管理職って忙しいですよね、終わらない仕事に上がらない給料…
私も3年間テレアポの管理職を経験し、名ばかり管理職の扱いばかりで、何度も辞めたいと思っていました。
結論から伝えると、いきなりやめてしまうのは得策ではありません
転職にせよ、降格にせよしっかり理由を洗い出し、準備することをお伝えします。
今回の記事では
にそってその場しのぎの行動にならないように慎重に今の悩みを解消するためのアドバイスを説明します。
この記事で理想的な労働環境を目指し、行動に移してみてくださいね。
この記事の内容
中間管理職を辞めたい理由5選
中間管理職を経験している方は、労働時間が長い、会社からの責任があるなど何かと高ストレスな立場です。
もちろん上記を払拭するリターンがあれば別の話ですが、今回はテレアポ業界でも経験した
管理職を辞めたいと思う代表的な5選を紹介します。
管理職の適性がない
どの業界でもプレイヤーとして優秀、数字をつくれるから管理職にあがると考える人が多いですが、必ずしもそうではありません。
逆にプレイヤーと管理職では見ている”視点”が違うためそもそも同じ評価にならないことが多いです。
トップピアニストが必ずしも、ピアノのレッスンでわかりやすく教えられるわけではないのと一緒ですね。
私の同期でも、電話営業では年間トップだったプレイヤーが管理職になった瞬間
成果を挙げられずモチベーションが下がり、業務が部下との会話だけなんてケースもありました。
仕事量と給料が釣り合わない
私は管理職、SV(スーパーバイザー)、係長などを経験してきましたが
管理職になった年の給料は手取り19万 仕事量はプレイヤーだった時よりも平均で+5時間増えたのにも関わらず給料は下がるといったブラック企業管理職あるあるの待遇でした(笑)
この経験でわかることは、年収やスキルの獲得、待遇は会社に依存するということ
頑張ればいずれ、課長、部長に昇進して給料が上がる!と、いくら会社の為に頑張っても、現実は20年後、30年後かもしれません。
どこの会社でも年功序列が存在し、次のポストがあくまでの待機状態になっているため、
何十年もつらい経験をしてまで得た役職と給料が釣り合わないことを経験する人も多いと思います。
責任がかかる
部下を従えていたり、業務範囲が広いほど責任は重くなっていきます。
よく上司から言われた言葉が「部下の人生を背負っているのを忘れないように」でした。
常に一定のプレッシャー、過失が出た時の責任を取らなくてはいけないため、ストレスに弱い人は避けた方がいいでしょう。
仕事上の責任が重くなると長時間残業、休日出勤が当たり前になるので家族との時間は減ります。。
部下と上司の間で板挟み
管理職になり始めの時は部下と上司の意見を調整するところでかなり苦労します。
私がいたテレアポ業界を艇に上げると以下のようになります。
「毎日次の現場の予習、リストを50件用意してから帰宅させるように」
「今日は予定があるので、そんなに準備が出来ません、それにみなし残業以外での残業代って出てるんですか?」
「なるほど残業はまた別日で調整でも大丈夫です、残業については確認しますね。」
(確かにこんなに残業してるのに、全然残業代おらてないぞ。。。。。)
超過した残業代はしっかりつくのか確認
「残業代は出ないから、みなし残業のなかでやらせてね、社長からも残業は厳しく言われてるからよろしく」
「.........どうすればいいんや」
これは実際にあったやり取りですが、上司の意見がおかしくても、時には部下を納得させるために自分を偽ることも少なくありません。
ズバズバと意見を言える人であればいいですが、そうでない人は自分の納得できないことをやり続けるためかなりストレスを与えることを覚悟しましょう。
サービス残業ばかり
上記の流れにもありましたが、業務量が多くなることで発生する残業問題です。
基本ゴリゴリの営業会社は目標達成のために「みなし残業」を設定することが多いですが、
この制度で管理職はいくら残業しても残業代が支給されずにつらくなってしまう人は多く存在します。
みなし残業とは:毎月の固定給にあらかじめ決まった残業代を含めること
実は「管理者」「管理監督者」で残業代の支給は変わるため、管理者だから残業代がでないは全くの嘘。
「管理職」という名目で残業代を発生させない、「名ばかり管理職」問題がありますが、
本来残業代が支給されないのは、「管理監督者」。
部長などの役職に関係せずに、経営者と経営判断や採用権限があるか?
給料や待遇は社員やパートよりも高いか?
これらに該当しない管理職は普通に残業代は支給されます。
残業代が支給されていない場合は総務に相談しましょう。超過分の残業代の支給をしていなければ違法ですので、労働基準監督署に相談です。
私も名ばかり管理職でした、重要な経営判断に携わっているか?給料は待遇が見合ってない場合は残業代の請求が可能です。
辞めるか?OR続けるか?迷った時は......
管理職を辞めたい、、、と思っていてもせっかく出世できたのに辞めてしまっていいの?
と疑問に思う方もいると思います。
下記で
・管理職をやめたほうがいい人
・管理職を続けた方がいい人
の特徴をそれぞれまとめました。
すぐに行動せずに下記を判断基準にしてみてくださいね。
管理職をやめたほうがいい人
管理職を辞めた方がいい人の特徴は以下が挙げられます。
・年収が443万以下
・会社の労働環境が悪い
・会社の将来性がない
・体調不良が続いている
年収が400万以下
前述した通り管理職としてそれに見合わない待遇、給料の人は名ばかり管理職の可能性が高いです。
せっかく、長時間働いているのなら、それに見合った給料はもらいたいですよね。
国税庁の調べだと日本の平均年収は443万程度です。大手企業や高所得者層が金額を引き上げているのも考慮して、年収400万(月収33万)以下であれば、管理職にこだわるより、転職をおすすめします。
参考記事:日本の平均年収は本当に443万円?年収「500万円以下」の人口は何割?
会社の労働環境が悪い
上司のパワハラがひどい、残業代が出ない、給料が低い、管理職でなくても人間関係、会社の労働環境が整っていない職場は普通につらいです。
給料であれば節約や交渉次第で何とかなりますが、人間関係に関しては自分から変えていかなければ変わらない問題でもあります。
会社の将来性がない
飲み会などの場で会社の愚痴ばかりが出る職場は要注意です。
完璧な条件の会社は存在しませんが、離職率の高い会社は社員の意見を取り入れません。
特徴として、会社の共通理念などがなく、誰に何のために経営しているのかわからない様な会社は
経営者のワンマン経営の起業であることが多いので、早めに会社を離れましょう。
体調不良が続いている
管理職になり社員や会社のために働くのは素晴らしいですが、体調を崩してしまっては元も子もありません。
長寿化時代ではお金や資産と同じくらい、自分の健康も一つの資産になっていきます。
体調を崩しやすい休みがちである際は思い切って退職を決意です。
管理職を続けた方がいい人
次は管理職を続けた方がいい人の特徴を紹介していきます。
・転職までにマネジメントを学びたい
・転職が決まっていない
・出世を目指している
転職までにマネジメントを学びたい
管理職経験があると転職に有利な点があります。
それを見越してマネジメントやスキルを学べる環境であれば、多少給料が低くても続ける価値は高いです。
給料だけではなく、その先の転職のことも見越しての経験であれば続けた方が自分の将来にプラスになりますね。
転職が決まっていない
転職先が決まっていない状態で退職することはおすすめしません。基本管理職経験を少しでも経験しているのであれば、評価されやすいので、今の会社を続けながら転職活動をするのがおすすめですよ。
失業手当や退職金などを使う方法もありますが、失業手当金が少なかったり、退職金がそもそも出なかったりするので、リスクを減らすのであれば一般職や部署移動をするのも秘湯の方法です。
出世を目指している
今の会社が好き、この会社でずっと働いていきたい、出世したい人はこのまま続けましょう。
終身雇用が終わっても、安定を望む人や、家族を養っている人、住宅ローンの返済が残っている人など条件は人それぞれです。
出世を目指した方が好待遇、条件が良くなる環境ならこのまま頑張る道ももちろんあります。
管理職を辞めたい人が取るべき行動
上記のように辞めたい理由、状況が整理出来た時は今の環境を変える必要があります。
退職をするのも一つの手段ですが
先程の理由の通りリスクがあるため、以下の2つを具体的な行動としておすすめします。
体調が崩れている場合は無理せず有給を使うなどして休んでくださいね。
降格を申し出る
管理職を続けるのが難しければ降格を上司に相談するのも一つの手段です。
もちろん年収が今より下がる、出世コースから遠ざかる、会社の評価が下がる可能性などは考慮しなければいけません。
ただ一番大切なのはあなた自身が無理なく働ける環境かどうか?です。我慢し続けて結果身体を壊してしまうことの方が上司や会社、自分にもかけることになるので、思い切って相談してみましょう。
降格できなくても、部署移動や、ストレスのかかる案件から外れたりできるケースもありますからね。
転職する
相談できる上司がいない、会社の環境が絶望的な人は転職を視野に入れた行動一択です。
会社が変わるだけで、給料や福利厚生、待遇などが劇的に変わります。
もちろん管理職の仕事にやりがいを感じたり、仕事の負荷を減らしたりして続けるのが理想ですが、現在の働き方が続くようなら自分で行動を変えてしまう方が早いです。
アドラー心理学に「課題の分離」といった相手の課題、自分の課題を分ける考えがあります、受け身の姿勢ではなく、常に自分で変える主体性をもって動きましょう。
私も現在育休を取得しながら転職活動中です。
管理職を辞めて転職するためにやること
まずやっておきたいのが転職サイトの登録です。今の自分のスキルでどのような仕事があるのか、どれくらい選択肢があるのかを知っておきましょう。
転職サイトに登録しておく
私も現在利用しているおすすめの転職サイトは
「ミイダス」です。
ミイダスは適職診断が一発でわかるのと、受け身で求人情報が知れるおすすめのアプリです。
利用料は無料で最短5分で登録できます。
早めの転職活動をするなら以下から登録が可能ですよ。
すぐに転職したい人には転職エージェントがおすすめ
早く転職をしたい方には転職エージェントがおすすめです。
転職サイトでスカウトを待ちながら、求人サイトの非公開求人、面談対策などが合わせて行えます、
中間管理職経験者にとって、非公開求人や年収交渉などメリットが多くありますね。
おすすめの転職エージェントは以下の2つです。
まとめ:管理職を辞めたいと感じたら、しっかり考えた上で行動しましょう
ここまでが管理職を辞めたいと感じた際に取る行動でした。
まとめると
・管理職を辞めるなら転職先が決まってから。
・今の経験を活かしながら、転職活動か降格申請
・転職なら転職サイトと転職エージェントの併用がおすすめ。
もちろん今、管理職に慣れたのも一定以上のスキルや能力が認められたからです、
自信をもって自分の理想の働き方を目指してくださいね。
この記事が少しでも幸いになれれば嬉しいです。