「仕事で成果がでない、本から学びたいけど、普段読書をしない人にもおすすめの本ってある?」
こういったビジネスマンの疑問を解決する本
『チーズはどこへ消えた?』についてご紹介します。
名前は聞いたことあるけど、どんな内容かまでは知らない、といった方も多いのではないでしょうか?
この本を一言で表すなら、「成果を出すために変化の向き合い方を学ぶ」です。
ビジネスマンは常に数字と比較されますよね、
会社では「数字がすべて」という言葉もある通り、社員には成果や利益を求められます。
今回は、常に数字や成果を求められているけど、全然成果に繋がらない、
変われないと思っている人へ物語をとおして気付けるポイントも合わせて紹介しています。
この本を通して、変わるきっかけや重大な気づきを得られるヒントになるかも知れません。
それでは見ていきましょう。
この記事の内容
『チーズはどこへ消えた?』作品情報
書籍詳細 | 内容 |
書名 | 『チーズはどこへ消えた? Who Moved My Chese?』 |
著者 | スペンサージョンソン |
出版社 | 扶桑社(翻訳版) |
発行年月 | 2000年11月 |
定価 | 838円+税 |
頁数 | 94ページ |
目安所要時間 | 30分~60分 |
1998年にアメリカで出版され、日本語訳版は上記の通り、2000年11月に発行されています。
日本では400万部、全世界では2800万部の累計発行部数を突破している
ベストセラーのビジネス書です。
シンプルな物語の高背になっていて、30分~1時間くらいで読めます。
著者:スペンサージョンソンについて
著書のスペンサー・ジョンソンは作家・医学博士・心理学者
心臓のペースメーカー開発にも携わり、様々な大学や研究機関の顧問を勤め
著作活動を続ける。
ハーバード・ビジネス・スクールの名誉会員。
主な著書は「1分間マネージャー」「1分間意思決定」
「人生の贈り物」
2022年7月には「チーズはどこへ消えた?」につづいて書き下ろされた
「プレゼント」が復刊された。
チーズはどこへ消えた巻末より引用
『チーズはどこへ消えた?』登場人物とあらすじ
登場人物
ネズミ:単純な思考、変化に直面した時にうまく対処する。
スニッフ:名前の意味「においをかぐ」
スカリー:名前の意味「素早く動く」
小人:複雑な思考、変化に対して恐怖する。
ヘム:名前の意味「閉じ込める」
ホー:名前の意味「口ごもる」
この寓話は人間の単純さと複雑さを上手く描いています。
あらすじ
本書は3部構成になっていて、以下のような流れで進んでいきます。
「ある集まり」で大学を卒業して久々に集まったクラスメートたちとランチをしているときに、
一人が物語を話すところからスタート
「チーズはどこへ消えた?」
物語で本書のメインストーリー
「ディスカッション」でこの物語を自分の仕事や生活にどう生かすかを話し合う。
本編である『チーズはどこへ消えた』は
迷路に住む2匹のネズミと2人の小人が「チーズ」を探す物語です。
「チーズ」:私たちが人生で求めるもの
(仕事、家族、お金、自由、健康)
「迷路」:チーズを追い求める場所
(会社、地域社会、家庭)
以下が本書のあらすじです。
要約と学ぶポイント
ここでがあらすじの中から出てくる重要ポイントを3つにまとめて紹介していきます。
些細な変化に気付く
「チーズはどこへ消えた?」のあらすじにもある通り
ゆっくりとチーズが小さくなっているのに小人たちは気づきません。
ゆっくりとした変化は気付きにくく、常に異常がないか細心の注意を払う必要があるという教訓です。
ビジネスでも使われますが、これは「ゆでガエルの法則」と同じです。
ゆでガエルの法則とは?
カエルを熱い熱湯に入れると、耐えられずにすぐに逃げ出してしまいますが、冷たい水の中にいれて徐々に水の温度をあげると逃げ出さずに、ゆであがってしまうといううもの
実際には科学的な根拠はないため、寓話から取られています。
ビジネスでも
・従来のやり方を変えられない
・競合企業の進出に危機感を感じない
・マーケットの変化に適応できない
など変化に対応する際の危機感をもつことを教えてくれます。
変化に適応してリスクを取る
本編では小人が中々動き出せなかった描写がありますが、
人間は、急激な変化に対して強いストレスを感じます。
これは心理学におけるホメオスタシスというものが関係しているからなんです。
心理的ホメオスタシスとは?
ホメオスタシスとは恒常性のこと、今の環境や生活を維持しようという心理です。
例)身体の水分がなくなり喉が渇いたから水を飲む。
例)熱がでて体温が高くなったので、熱を外に逃がすために汗をかく。
身体の状態を常に一定に保つ役割がある調整機能をホメオスタシスと読んでいます。
今の現状に満足していないのであれば変わる勇気を持つ必要があるという教訓。
満足していなくても今以上に悪い変化が起きるくらいなら変わらない選択をしてしまうんですね。
「まだ大丈夫」「いつかやろう」
「今日は気分が乗らない」などたくさんのやらない理由を出します。
また既に自分の考えや投資した時間をもったいないと感じる
「サンクコスト効果」も行動を変えない心理として知られています。
サンクコスト効果
:既に投資した時間や費用をもったいないと感じて冷静な判断ができず効果が出ない行動を続けてしまう心理
他人は変えてくれません、いつだって変わるのは自分自身ですね。
変化を楽しむ
変化に気付き、行動にうつしても人生は上手くいかないことばかりかもしれません、
途中で上手くいかずに目標をあきらめてしまうことも多いです。
この本では最初はためらっていたホー(英語で口ごもるの意)が
最初は不安や恐怖にかられながら、何度失敗しても、チーズがなくなっても
新しいチーズを見つけることを想像し前進していきます。
”変化とは何かを失うことだと思っていたのが、何かを得ることなのだ”
『チーズはどこへ消えた』より
仕事で失敗したり、上司に怒られたり、
起こったことをただ受け身で受け取るよりも
次をどうやって活かすか?に主体的に考えることが重要ですね。
書評
この本では人は変化に対応することができる
といったことを簡潔にわかりやすく、
ネズミと小人の対比から描かれていました。
今までの教訓をまとめると
本書では、木章や夢、成果を出すための変化に対する教訓が寓話としてわかりやすく
読める、シンプルに見えて本質を説いているこの本は
思い悩んでいるビジネスマンだけではなく、家庭、結婚、恋愛など
普遍的な悩みを持つ人にもぜひおすすめしたい一冊です。
『チーズはどこへ消えた?』を無料で読む
『チーズはどこへ消えた?』は「Kindle Unlimited」で読むことができます。
30日間の無料体験ができるので、何度も読み返したい方にもおすすめ。
関連作品も無料期間中に読んでしまいましょう!
※無料期間中に解約すればお金はかかりません。
まとめ:変化を楽しんで、自分から動き出そう!
なかなか変われずに勇気を持てない方でも、変わるきっかけを与えてくれる本でした。
ビジネスだけではなく、家庭にも生かせる本質がたくさん詰まっています。
チーズ幸せ)には賞味期限があり、いつか腐ってしまいます。
あたらしいチーズを探すために変化を楽しみたい方はぜひ読んでみてくださいね。