自己啓発本を読んでも全然変わらない。読む時は気分上がるけど、実践に意味あるの?
上記のような変わらない理由をお答えしていきます。
私も学生時代、今ほど読書量は多くはないですが、月1冊ペースで自己啓発書を読み
何かを達成した気になっていました。
「自己啓発本」=「世の中の本」と認識しているくらい、ビジネス系のジャンルに執着していた記憶があります。
その中で、変わらないなら意味がなくない?違う本読んだ方がいいんじゃないか?といった疑問が浮かんだのは最近です。
そんな学生時代の自分に自己啓発本との付き合い方を教えるなら、、、、こう伝えるだろうといった視点でも書いているので、多少きつい言い方になりましたが(笑)
学生で自己啓発本を読み進めている人はもちろん、仕事や人間関係で悩んでいるといった方も読書の参考になる情報があるのでぜひ読み進めていってください。
この記事の内容
なぜ自己啓発本が意味がないのか?
自己啓発本はただ読むだけでは絶対に意味がありません。
他人の成功体験、教訓はどこまでいっても他人のものだからです。
実際に東洋経済新聞のコラム「2000連休で自己啓発本を多読した男が悟った真実」に、6年以上自己啓発本を多読しても
自己啓発書はアルコールの酔いに似ていると記述があり、その場しのぎであることがわかります。
もう少し詳しく見ていきましょう
他者の成功体験をなぞる行為だから
自己啓発本には実際に成功した著名人、経営者、凄い経歴の人によって、みんながうらやましくなるような成功が描かれていますよね。
「10億円を爆速で稼ぐ、元落ちこぼれニートの必勝術」
「人を面白いほど操れる魔法の心理学」
「借金3000万から這い上がった人生の逆転劇」
※タイトルは自分が適当に考えたもので、実際の本は存在しません。
このようなキャッチコピーで人生や仕事に迷った時、購入してしまう人も少なくありません。
実際に自分もその一人でしたし、今書店や近所のブックオフに行くことを想像してもこの手の本が山積みにおいてあります。
ここまで発行しているのに意味がないのは自分の実体験だけではなく
他者の経験を読んでいるだけで実際には何もしていないからです。
本の著者と自分は全くの別人
生まれた環境、年代、就いている仕事、抱えている問題等々
根本的な悩みの人間関係などは共通しますが、一人一人に合った特効薬などはなく、あくまでその場しのぎの処方箋に過ぎないので、
どこまで行っても他人の教訓を聞き流しているだけといった結果になります。
実際に自分が100冊ほど自己啓発本を読み終えた後は
他人が生死を分ける事故から生還し、無事社会に復帰していく一部始終を傍観している状態でした、いくら他人の闘病生活を自慢げに話しても
自分は動いていません、自分自身がリハビリをして病気と向き合わなければいけないことに気づき
参考程度、昔のように自己啓発本、ビジネス書だけを読む読書生活からは抜け出しています。
明確な目的、目標がないまま読み進めているから
この類の本は無目的に読んでしまいがちです、お金や健康、仕事の問題などテーマが広く誰にでも当てはまる問題なので
欲しくないジャンルの本にまで、読んでしまうことも中にはあります。
「お金持ちになる本」「仕事で成功する本」「投資の入門書」
世の中には数多くの本が出版されていますが、これらは全て何かを得ることを前提に書かれています。
明確な目的がないまま、お金持ちになる本を読んでいても、実際はその仕事に興味がなかったり、そこまでの情熱をかけてまでお金がほしくないといった方もいるのではないでしょうか?
自分が本当にほしいものは何なのか?を知った上でジャンルを絞ること、
よくある自己啓発本を買いあさっても、積読が増えるだけで、お金の余計な出費は増えるので、無目的に読むのが多いのも意味がない理由の一つです。
読んだ後にくる奇妙な達成感
こういった本を購入する人は、経営者、ビジネスマン、勉強家など意識高い系と言われている人が多くいますが、その本で得られる知見は作者の長年の経験の集大成であり
自分の頭で考え血肉になっていない知識は社会では何の役に立たないと実際に管理職の仕事をしていても思います。
現場で蓄えていくうえで得られる経験に勝るものがないように、自分自身がいつまでたっても行動を起こさなければ、読んでも結果はかわりません。自分が偉くなった気になってしまって、職場とかでちょっと厄介な人扱いされてしまうのがオチです
ただの暇つぶしなら、エンタメ性のある漫画や小説、映画の方が楽しめるのではないでしょうか?
少しきついい方ですが(笑)
以上が自己啓発本を読む意味が理由。次に嫌いな理由をまとめています。
自己啓発本が嫌いな人の意見は?
本は著者のコンテンツもしくは広告
当たり前ですが本の出版は「ビジネス」
儲からないと出版社はつぶれてしまうため、あの手この手で煽り手法や著名人の宣伝文広告などを使って売りに出します。
わかるのはあくまで本は作者の「商品」であり、それ自体に自分の人生を変えるだけの力はないということ、
極端な言い方をすれば、八百屋で売ってるみかんに美容効果があるからといった買い込むようなものです。
論文や研究資料といった実際にデータやエビデンスも元に出版されている本もありますが、
あくまでビジネスが前提の上で自分がメリットに感じる、必要であるときに使う意識が必要です。
あくまで参考程度、依存しすぎないようにしましょう!
読んだ後の行動までは後押しできないから
自己啓発本にも、もちろん良書はあり、実践しながら読み進めることの大切さを冒頭で記載しているのも多いです。
ただ100冊よんで参考になるのはそのうち1割の10冊ほどでした、世の中のほとんどはあまり意味がない本ばかり。
実際に実践している人が1割でもいたら、100万部や10万部売れてる本の読者がおすすめのバイブルとして紹介しているはずで、僕の周りの上司、経営者で成功の秘訣は自己啓発本!といった人はいませんでした。
厳しい言い方をすると結局変わるのも変われないのも自分次第です。
ビジネスの成功例の紹介だけが書いてある
凄い人の中には、論理的に文を書き出すのが苦手で、感覚や直感タイプの人も多いです。
著者の主張が激しい本や、自分の主張を聞いておけば間違いない感など上から目線なところを嫌いな理由として上げている人もいます
書いてあることがみんな一緒
先程上げた通り、内容が同じものが多いのも理由として挙げられます、試しに
2,3冊手に取ってパラパラとめくってみると、必ず似たようなことが一つ二つと出てきます。
人間の根本的な悩みは共通するものが多く、また人間の思想に関しても、ここ数十年単位で大きく変わってはいません。
成功する人や、幸せになる人の方法で、時代の流行に先どったテーマなどもありますが、書いてあることは、
当たり前のことを継続してやるといった普遍的な考えです。
当たり前のことって簡単そうですが続けること自体が難しいですね。
一部気持ち悪いといった意見も
これはよくTwitterやyoutubeの広告なんかで、ぺらぺっらな自己啓発じみた発言をしたり
マルチ商法や情報商材の営業の時に利用されていたりもします。
”変わることはあきらめてる自分がいませんか?
私も〇〇年前間ではそうでした、ただ、いまではたったあることをきっかけに、人生が驚くほど変わり、毎日時間に縛られない生活を送っています。
いま動かないとこの先の一生変わりません、私の成功の秘訣を知りたい方はぜひ~
(商品の宣伝ボタン)”
上記のようなうたい文句であることが非常に多いので、詐欺や悪徳のMLM業者にも悪用されているのも自分の経験談でありました。
特にブログを立ち上げたりHPを立ち上げたばかりだとSNSや電話で鬼のように営業が来ますよ(笑)
10人いたら8人同じようなことを話しています、、、、
ビジネスでの利用をターゲットに作られたので、否定はしませんが正しくないことに使われていることが、悪い印象を与えているそうですね。
ちなみに日本ではねずみ講は違法ですが、MLM(マルチレベルマーケティング)は違法ではありません。商品自体はしっかりしているものは多いですが、紹介料目当ての、過度な勧誘が問題視されることが多いです。
じゃあなんで自己啓発本を読むの?
ここまで書いていると、ビジネス書全般をただ否定しているだけになってしまうので(笑)
以下ではビジネス書と自己啓発本の違い
自己啓発の本を読むメリットも上げています
ビジネス書と自己啓発本の違い
簡単にジャンルを整理すると
ビジネス書:ビジネスマンを対象にしていて、仕事や経営に役立つ情報、知識を得るのが目的、具体的な内容が書かれていることが多い
自己啓発本:お金、人生、人間関係に悩む人が対象、成功や幸せのための能力の向上や精神面を成長することについて書かれることが多い 内容が抽象的な場合もあり ターゲットは広い
ビジネス書と自己啓発本の中間に存在する本が多く、明確な線引きが出来ているわけではありません、どちらも成長をテーマに書かれるため、同じジャンルと考える人もいます
何をやるのか決まっていない→自己啓発本
ビジネス上の悩みを解決したい→ビジネス書
資格勉強、専門分野の勉強→専門書
簡単に目的別にわけるとわかりやすいかもしれませんね
自己啓発本自体は悪くない、本の読み進め方
自己啓発本に意味がないと辛口で上げていますが、全てを否定するわけではありません。
本当に参考になる良書も多くありますし、実際1冊の本に偉人の素晴らしい考え方や経験を読んで元気になる人もいます。
ただ使い方次第、自分次第であり、良書を読めば時間やお金も節約できるため
厳選した本だけを繰り返し、何十回も読む方が刷り込まれるため効果的です。
個人的には10冊も読む必要はないと思うので、本当に影響を受けた3冊のみを紹介します。
「人を動かす」
もしおすすめの自己啓発書を聞かれたら古典である、名著D・カーネギーの「人を動かす」を紹介します、同じようなことが書かれている事例の中、多くの本がこの本から引用されていているので、この本を読めばほとんどの自己啓発本は必要ないでしょう。
起業家、youtubeで活躍している青汁王子こと三崎優太さんもおすすめの本として紹介しています
「地平線を追いかけて満員電車を降りてみた」
これは僕が個人的にここ最近読んできた自己啓発書のなかで一番衝撃を受けた本です、
「嫌われる勇気」と同じように対話形式になっており、物語の展開が感動的で小説が好きな人には刺さる作品。
感動やモチベーションを上げたいときに読むと元気が出る作品です。
「嫌われる勇気」
言わずと知れた名著ですが、自己啓発書を代表とする本の多くが人間関係の悩み、
アドラーの思想、心理学がわかりやすく学べるので、この本を読めば対人関係の考えが変わります。
抽象的と揶揄される、自己啓発書ですが、この3冊であれば自己啓発書の効果は十分に満たしてくれます。私も残りの本はBOOK OFFに売りに出し、専門性のあるものは専門書、ビジネス書で取り組んでいます。
最新の自己啓発・ビジネス書は最近のトレンドや動向をしるためのマーケティングとしての参考程度にオーディオブックアプリで傾聴していますね。
最近のトレンド本は音楽を探る感覚でBGM感覚で聴くのはおすすめですよ!
自己啓発本以外におすすめの本のジャンルは?
実際に教養を身に着けるなら「小説」から入ることをおすすめします。
なかでも「SF小説」、「古典小説」、「哲学をテーマとした小説」など
読書をすることによって論理的な思考力が身につくなど得られるメリットは、自分のしらなない、世界観を知った時、思想に触れたとき、
新しい自分のアイディアとして消化されていきます。
小説を読むと当所人物の心情も読み解く読解力が養われるのでコミュニケーション能力も向上するメリットもあるので。
物語形式で読むことによって、記憶の定着もしやすいですし、エンタメ性もあるので楽しみながら読むことができるため、読書も続きやすいですよ!
【まとめ】自己啓発本が意味ないと思っている私の考えを学生の時の自分に教えるなら
今回は、もしタイムスリップして中学生の自分に会えるならとSFチックな妄想をして、
自分宛に厳しく書いていきました、
もちろん好みの問題なので、自己啓発本が好きな人はそのまま読むのも自由ですし、読むことが悪であるような批判ではないので、自由に読書をしていければと思います。
この記事で伝えたいたった一つのことは
変わることを目的に自己啓発書にすがらず、自分で考える癖をつけろ自分!
です。
今回は以上です。