「最近部下がいうことを聞いてくれない、、、」
「子供がいううことを聞かずに反発する」
こういった対人関係の悩みは家庭、職場、私たちがこの社会にいる限り
解決しなければ行けない課題として存在しますね。
私たちが抱えてる仕事、子育て、人間関係の悩みを解決するヒントとして
前署「嫌われる勇気」に続く、「幸せになる勇気」を紹介します
私たちはなぜ幸せになれないのか?をあらすじを要約しながら、紐解いていきましょう。
この記事の内容
幸せになる勇気ってどんな本?
幸せになる勇気は前作「嫌われる勇気」の続編で、一言で話すなら
アドラー心理学をわかりやすく解説している本
勇気シリーズの「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」あわせて世界累計 1000万部を超えるベストセラーです。
幸せになる勇気 作品情報
書籍詳細 | 内容 |
---|---|
書名 | 幸せになる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教えⅡ |
著者 | 岸見一郎、古賀史健 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
発行年月 | 2013年12月 |
定価 | 1,500円+税 |
幸せになる勇気をおすすめしたい人
あらすじを読むにあたって、それぞれ当てはまる方も多いかと思いますよ!
幸せになる勇気 あらすじ
前作に引き続きアドラー心理学の思想を、「哲人」と「青年」の二人で対話形式で読む物語です。
前作嫌われる勇気についての書評・要約は下の記事にまとめてあるので、参考にしてください。
「嫌われる勇気」については、アドラー心理学をわかりやすく学べるものでした、それについて、著者の岸先生は前作を地図のようなもの
「幸せになる勇気では」この思想をより実践し行動に動かすためのヒントになる
コンパスの役割と話しています。
「子育て」「教育」「恋愛」についても実践に落とし込めるように丁寧に書かれているので、上記のおススメする人の手助けになる本となりますね。
全 5部に分かれているので、順番に見ていきましょう!
第一部 悪いあの人可愛そうなわたし
アドラー心理学を知り、学校の教員となった「青年」は教育とは何か?の疑問に当たりました。
教育の目標は「自立」であること
教育とは介入ではなく「自立」に向けたサポートだとアドラー話します。
「教える側」と「教えられる側」が互いに尊敬をして初めて良好な関係が生まれますよね。
また良好な関係がなくては言葉は届きません。
自分でもこうした方がいいのにと思う場面は多いかもしれません、
一見従ったり反省したふりをしても、恐怖や権力に従ってるだけになります。
自分の意見を通すまえに、もしもわたしが相手と同じ種類の心と人生を持っていたとしたらどうするだろう?
他者の関心ごとに関心を寄せるのです。自分が会社の経営をしている社長や管理者だったらどうするか?毎日何時間も勉強をする子供は何を思っているのか、
縦の関係ではなく、横の関係の立場になって考えることで、尊敬が生まれ初めて自分が尊敬していることを伝えられると話します。
過去は存在しない
変わりたいと、思っていても変われない理由は、そこに変化があるから
今の自分を肯定するために、不幸な過去として書き換えているとアドラーは考えます
不幸に彩られた過去を、自らが欲していると、三角柱に書かれている、自分の過去についてはいくらでも改ざんできてしまうので意味がありません。
過去に着目するのではなく大事なのは
目の前にある今を考える必要があります。
今教育や、子育てで上手くいかないと悩んでる人は、まずは尊敬をすることからはじめ、
これからどうするか?について考えてみるときっとかわる第一歩になります。
第二部 なぜ「賞罰」を否定するのか?
アドラーのなかで叱ってはいけない、褒めてはいけないと話す中に
人間の問題行動の心理が働いているからと
問題行動を5段階にわけて説明しています。
賞罰を否定する理由は自分の支配下におく、人間の問題行動を刺激すると
他者の指示に従うだけの依存した状態なる。
これは人として「自立」を妨げる行為になるからです。
賞罰をもって、いうことを聞かせるのではなく、相手の決断を尊重し、援助してあげる
「自分の人生は自分で選ぶことができるんだよ」
と伝えてあげることが大切になります。
与えることの干渉しすぎないで見守ることの大切さ、人間関係のテーマとして実践したいですね、、!
第三部 競争原理から協力原理へ
まず、われわれ人間は子ども時代、ひとりの例外もなく劣等感を抱えて生きている。
これがアドラー心理学の大前提です。
「幸せになる勇気」哲人
人生は不完全から始まる、その弱さゆえに、集団をつくり成長してきたことは前作でも触れてきました。
今作では「共同体感覚」について掘り下げています。
全ての人には「共同体感覚」が内在し、掘り起こすものであると
それが自然の断りに反することになってしまうことにアドラーは警鐘を鳴らしていました。
承認には終りがないため、自分の意思で、自分を承認することこそが「自立」になります。
第四部 与えよ さらば与えられん
後半の章では「教育」ではなく前作よりも掘り下げた人生のタスクについて話しています。
前作の嫌われる勇気では人生に重要な3つのタスクがありこの3つタスクを回避することを「人生の嘘」と言っていました。
なぜ仕事や交友が人生のタスクになるかはこの章で詳しくは書かれています。
仕事のタスク
「信用」・・・・相手のことを条件付きで信じること
私たちは一人では生きていけないからこそ、「分業」という生存戦略を取り入れている
好き嫌いに関係なく協力が必要不可欠であり、相手を信用するところから始まるため、
自分のために仕事の関係に乗り出すことが他人や社会の利益をもたらす関係になると言えますね。
交友のタスク
「信頼」・・・・信じるにあたっていっさいの条件をつけないこと
「ありのままその人を尊重する」ということは、無条件に信頼するといううことです。
の関係図が出来上がりますね。
少し複雑になってきますが、「教育」をするなら「仕事」としての関係ではなく
「交友」の関係をはぐくまないと「自立」させることは出来ないといったことです。
仕事で認めらるのは「あなた」の機能、本当の幸せには仕事に身を捧げるだけではなく交友の関係に乗り出さなくてはいけません。
そのためにまずこちらから無条件に信じる、裏切られても、うそをつかれても、
われわれ 人間はわかり合えない存在だからこそ、信じるしかないのです。
「幸せになる勇気」哲人
信頼は「与える」ことと同義です。
与える人は金銭に余裕がある人
なにも与えず「与えてもらうこと」ばかり考えるのは心が困窮していると言います。
多くの成功者が「与える」を多くしていることに納得がいきますね。
心にも与える余裕を持ちましょう!
第五部 愛する人生を選べ
ここで肝心なのは、愛は「落ちるものではない」ということです、
「恋に落ちる」→物欲のように所有し、征服したい
ここで話されるのは能動的な愛について、愛することは「ふたりで成し遂げる課題」のため
愛することよりもはるかに難しいと話します。
主語が変わり、「わたし」から脱却すること、教育の目標である「自立」に繋がります。
私たちが生まれたとき世界の中心にいるような感覚、「わたし」が笑えば世界が笑い
「わたし」が泣けば世界がなく
自立とは「自己中心性からの脱却」なのです
「幸せになる勇気」哲人
愛は自立、他者を愛することで、注目され、愛してほしいといったライフスタイルを捨てることが
本当の「大人になるといううこと」
この世に運命の人はいないともアドラーは考えます。
運命の人といった幻想にすがり、今目の前に資する人がいてももっとふさわしい人がいるはずと選択肢から排除してしまう。
いま恋愛で悩んだり、結婚で悩んでる人も少し晴れるかもしれません。
愛する勇気が幸せになる勇気でもあるんです。
最後に道に迷ったりくじけることもある人へアドラーの言葉を贈ります。
世界はシンプルであり、人生もまた同じである。しかし、「シンプルであり続けることは難しい」と。そこでは、「なんでもない日々が」試練となるのです。
「幸せになる勇気」哲人
本を読むのが苦手な人は要約動画もおすすめ
いかがでしたでしょうか?
アドラーの思想は実践するには時間がかかると言われています、本ではわかりくい、、
動画や漫画の方がわかりやすい方もいるかと思うので、わかりやすい図解を身ながら参考にするのもいいかもしれません。
アドラー自身は
「人間が変わるのにタイムリミットはあるのか?」
について答えを出しています。
こちらについてはぜひ、本書を手に取って、実際にアドラーの言葉を聞いてみてくださいね!
「幸せになる勇気」を無料で読む方法はある?
「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」
はそれぞれ大ベストセラーのため書店に行けば購入できますが。
調べたところ、2023年 7月時点で kindel,Audibleの無料体験で読む方法はありませんでした、無料で読む!記事は情報が古いので、嘘です。
Audibleでも
残念ながら 2022年1月にコイン制は廃止されている今では
聞き放題対象の本のみ無料で聞けるようになっています。
古い記事には無料で読める!といった情報もあるので聞き放題対象外の「幸せの勇気」を読むのは、ポイントがかかります。
無料で読みたい本がある人はAudibleに登録するのもいいかもしれません。
安く購入するなら、普通にAmazon、楽天での購入がおススメですよ。
【感想】哲学を感じさせる 愛の心理学
ここまで「幸せになる勇気」の作品情報、あらすじをまとめました。
読んでよかった点としては
対話形式で読みやすく、ここには紹介しきれない、哲人のユニークな具体例や
相手を会話に引き込む対話力が参考になることでした。
本書のアドラー心理学をより理解を深める良書として、読み進めていけました。
唯一、不満な点としては、相談役の青年が前作にも増して、素直じゃないんですよね、、、、
凄く偏屈で、性根が曲がっていて、なんでそんなに、けんか腰なんだ、、
といった姿勢で議論をかわすので、少し内容が入りにくかったところもあります。
最後に急に納得した展開が個人的には、腑に落ちなかったのも事実ですね。
まとめ:幸せになるには自分がまずは始めるべき
いろいろ書きましたが、仕事で悩んでる人、子育てや育児に不満がある人は
気づきを得られる本として参考になると思います。
僕は個人的に一般的には幸せになるために生まれてきてはいない、といった主張派なのですが、
自分が人生を全うしたいことをするために生きるとして、大切な決断し続けることと、与えられたものをどう使うかについては共感する点も多いです。
変わりたいけど変えられない、
漠然とした不安があるかたはぜひこの一冊を手に取って見てください。
変えるヒントが確かにあります。